
・瞑想を習慣化したい
ヴィパッサナーには、「観察する」「分けて観る」「あるがままに観る」という意味があります。
苦しみを生み出すのは、自らの心。
自分自身の心と向き合い、生きづらさをなくしていきたいと考え、最終的に行き着いたのが、このヴィパッサナー瞑想。
ヴィパッサナー瞑想を実践、継続、習慣化するために瞑想指導者が書いた本を手元に持っておく。
瞑想指導をしてもらっている感覚で、瞑想を実践したい時に読んでみたりします。
気が向いた時にパラパラ眺めているだけでも、気づきが得られます。
年間100冊近くの書籍を読み、仏教書を好んで読む筆者が独断と偏見で選んだヴィパッサナー瞑想おすすめの本を5つピックアップしました。
ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門 豊かな人生の技法

ヴィパッサナーは、からだと心の現実を探索するきわめて実践的な瞑想法である。この瞑想法をおこなえば自分のなかにひそむ問題をさらけだし、それらをすべて解決することができる。さらに潜在能力をフルに発揮させ、自分の幸福飲みならず全人類の幸福のために、その能力を生かすことができるだろう。
ヴィパッサナー瞑想によって潜在能力を開花させて、自分自身、さらに人類の幸福につながる。
本書ではヴィパッサナー瞑想のやり方よりも、ヴィパッサナー瞑想が人生にもたらす影響に重きが置かれた内容になっています。
ひたすらに自己を見つめること。心の奥の一切合切に気づくこと。化膿した傷口を切開してウミをだす。そうすれば痛みは消え、心は健康になる
ただただ、静かに自己を見つめること。その静けさの中に、私たちが生きる意味が見つかるのかもしれません。
また、ゴエンカ氏の指導により設立された「日本ヴィパッサナー協会」があり、こちらでは、10日間コースでヴィパッサナー瞑想の合宿を行っています。コースの受講費用は、これまで合宿に参加した方の寄付により、運営されているという珍しい団体。ヴィパッサナー瞑想をより深く学びたい人はは覗いてみることをおすすめします。
ヴィパッサナー瞑想 智慧を開発し解脱に導くマインドフルネスの実践教本

著者のマハーシ・サヤドー氏は、20世紀のミャンマーを代表する瞑想指導者であり、仏教瞑想の代名詞といえるヴィパッサナー瞑想を世界に広めた、テーラワーダ仏教の大長老。
瞑想指導者として、欧米やアジアのヴィパッサナー瞑想に多大な影響を与えた。彼の瞑想法では、呼吸の際に、腹部の膨らみとへこみの感覚に意識を集中し、その他の感覚や思考にも注意を促しながら丁寧に観察を行う。修行しやすくするために、瞑想中のサティを言語で確認するラベリングが彼の考案した瞑想法の最大の特徴である。
引用:ウィキペディア
マハーシ・サヤドー氏が修行者たちに行った瞑想指導がこの一冊の本にまとまっています。
ボリュームは多くないですが、ヴィパッサナー瞑想の真髄がギュッと詰まった良書。
ヴィパッサナー瞑想の代表的指導者による、瞑想実践の基礎教本。
今、ここを生きる 新世代のチベット僧が説くマインドフルネスへの道

帯には「瞑想と脳の関係を科学する」とあるように、瞑想や脳の働きを理論的に説明している。
「地球上で最も幸せな男」との異名を持つ著者のヨンゲイ・ミンゲール・リンポチェ氏だが、6~12歳の幼少期にパニック症候群に陥り不安・絶望感・恐怖心といった感情に苛まれる。
瞑想の指導を受けることにより克服していき、仏教の修行を行うことで人生を好転させてきた。
チベット仏教の僧侶の脳をスキャンした結果「瞑想をする人の脳の成熟は早く老化は遅い」という可能性があるとのこと。
仏教を最新の科学でわかりやすく説明している本書。
科学的な側面からも、ヴィパッサナー瞑想を理解するために読んでおきたい本です。
参考サイト:Gigazine
ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践

著者の地橋秀雄氏は、30歳から解脱涅槃を求めて修行生活に入り、タイ、ミャンマー、スリランカなどでヴィパッサナー瞑想の修行を積み、そこで様々な気づきを得ていきます。
情報処理の仕方や解釈の仕方、意志決定のプロセス、定番になっている反応パターン等々が根底から組み替えていく。心のシステムを構造的に変革していくための方法をヴィパッサナー瞑想だと言います。
また本書では、「ヴィパッサナー瞑想」と混同されがちな「サマタ瞑想」の違いについても説明されています。
心を一つの対象に釘づけにし、その主体と客体の合一状態を目指す瞑想が「サマタ(止)」です。サマーディの間瀬はサマタ瞑想のゴールでもあります。
一方、「ヴィパッサナー(観)」では、サマーディは必要条件ですが、到達点ではありません。決定的な違いは、「観察」のファクターです。概念への集中ではなく、「法(ダンマ)」として現れてくる現実の事象を観察していくのです。極度の集中力でその観察がなされていく時に、ヴィパッサナー瞑想のサマーディが完成します。
心の安らぎが得るための、瞑想システム独習書、一読の価値あり。
ブッダの実践心理学 アビダンマ講義シリーズ〈第8巻〉瞑想と悟りの分析2(ヴィパッサナー瞑想編)

スリランカ上座仏教の長老、日本での仏教伝導、瞑想指導を行うアルボムッレ・スマナサーラ氏の著書。
日本でも多くの著書が出版されており、仏教に興味のある人なら一度は著者の名前は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
ブッダの実践心理学シリーズは全8巻で構成され、1~6巻が理論編。
7巻がサマタ瞑想、8巻がヴィパッサナー瞑想となっており、かなりのボリュームがありますが、通して読むことで仏教を理解するととともに、私たちが抱える問題とその解決策をブッタの智恵から学ぶことができます。
専門的な内容の本書は、瞑想の本質的な理解へとつながります。
新瞑想法入門―和尚の瞑想法集大成

こちらはヴィパッサナー瞑想だけでなく、禅・密教・ヨーガ・タントラ・スーフィ等の古来の瞑想法から、現代人のための和尚独自の瞑想法まで、幅広く解説されています。
その時の状態に応じて、ぴったりくる瞑想法が異なる場合があります。
ネットでは得られない有益な情報が、この一冊に凝縮されています。
正直、瞑想本はこれ一冊でオーケー!というぐらい、素晴らしい内容だと思います。
瞑想グッズ 座禅坐布(座布)

瞑想をする時に大切なことは、正しい姿勢で行うこと。
おしりを地面にどっしり落ち着け、その上から上体を乗せ、背骨がまっすぐに伸びていく状態が好ましいです。
正しい姿勢を保つために、座布団をおしりの下に引いても良いですが、習慣的に瞑想する場合、座禅坐布を持っておくのもおすすめです。
環境を整えることで、姿勢が安定することで、より深い瞑想に導きます。
まとめ
ヴィパッサナー瞑想も座っている時間だけでなく、現実世界に生かすことに価値があります。
仕事している時、買い物している時、掃除している時など、生活の中にヴィパッサナー瞑想を取り入れると、この世界の見え方も変わってくる。
そして今回紹介した瞑想本を読んでいる時でさえ、瞑想はできます。
- 本の手触りを感じた
- 雑念で本の内容が頭に入ってこない
- ページをめくる音が聞こえた
生きる中で多くの「気づき」を得られると、より豊かな人生になると思います。
kindle本の読み上げ機能を利用すると、瞑想本を読みあげてくれ、聞きながら瞑想に取り組むことができます。
こちらの記事も是非参考にしてみてください!